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10年分の日経ビジネスを整理・処分した理由

新規事業の周辺よもやま話2020.05.04

近年は自分より一回り以上も若い方とご一緒にお仕事をする機会が増えました。

自分が若い頃には、自分より年長の方とお仕事ができることを喜んでいました。年長の方には自分の知らないことをたくさん教えていただきました。視界の広さが勉強になることが多かったです。

それは今も同じですが、昨今は自分より若い方とお仕事をするときの方が刺激をもらえることが多いです。
熱量やアグレッシブな姿勢や行動力に刺激を受けます。
そして、その情報収集力には舌を巻きます。世界的な先行事例、最新の論文、新しいトレンドのことは 若い方に教えていただくことが多いです。

そんな中、自分が若い人に何で勝れるかと考えます。
それは在り様に言えば「経験」なのでしょうが、大きく言えば「昔から今に至るまでの文脈を知っている」ということでは、と思っています。

今、各企業で経営の中枢を担っている方は、昨日今日でその任に就かれた訳ではありません。
これまでにもいろんなことを経験し試し今に至っていらっしゃいます。その方がどんな経験をされ、どんな風に取り組んでこられたのか知って「今」を提案するか、「今」だけを見て提案するかでは、先方の理解度や納得度が違ってきます。

幸い自分もこれまで30年以上ビジネスの世界にいて、様々な経験をしてきました。
「これからは〇〇経営の時代だ!」なんていうトレンドワードにもたくさん触れてきました。
乗っかって上手くいったこともあれば、いかなかったこともあります。
それらの経験を踏まえて「今、どうすべきか」と考え、クライアントに提案をします。

とは言え人間とは過去のことを忘れてしまいがちな生き物です。思い出すのに過去の雑誌を眺めるのはとても有効です。
10年分も日経ビジネスを溜めていると、時折パラパラとめくる中で「そうそう、こんなことあったな」「こんなことやったな」を思い出すことが出来、それがアイデアを考える時の大きなヒントになることがあります。

そんな考えがあって 長らく過去の日経ビジネスが捨てられず、仕事場のかなりのスペースを占拠するようになっていました。

捨てることを思い立ったのは、さすがにスペースがなくなってきたことと、外出自粛で長く仕事場にいることが増えたのが一番の理由ですが、もう一つ大きな理由があります。

それは、今が大きな歴史の転換点にあり、これまでのトレンドが断ち切られ、過去からの呪縛を捨てるには好機だと思えるからです。

この機会に過去の特集タイトルを順番に眺めました。この先もこの流れで行けるとはとても思えない、過去を遡っても仕方がないと思えるものが沢山ありました。

とは言え一方で、過去のこの知恵は先でも活かせそうと思える特集もたくさんありました。
歴史は繰り返すといいますが、この先でもまた似た循環がやってくるかもしれません。
そんな特集を組んだ号だけ、30冊くらいでしょうか 残して後は全て捨てました。

過去からの流れがここで大きく変わるとしたら、ここから先は横一線で若い人たちと勝負をしていかなきゃいけないわけですね。これは大変。w
従来からの柵の少ない若い人の方が、どんどん新しいものを受け入れていくことに対して柔軟です。
「変化をし続けられるものだけが生き残る」改めて自分に言い聞かせておかなければいけません。

この先で得ていく知識の量ではとてもかないませんが、成功も失敗も数では負けていないことを武器に、若い人に揉まれながらご一緒にお仕事に取り組んでいくつもりです。